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老いと認知症と介護を演じて考えるワークショップ

朝晩はずいぶんと涼しくなりましたね。 先日、Lab.では、公開講座「老いと認知症と介護を演じて考えるワークショップ」を実施!! 高松WS.Lab 8月 Lab.タイトル/公開講座「老いと認知症と介護を演じて考えるワークショップ」 主催/高松市 --- 8月17日(木) ☆プレワークショップ☆ 講 師/菅原直樹氏(演劇ユニットOiBokkeShi主宰) ゲスト/おかじい(OiBokkeShi俳優、8/17のみ参加) コーディネーター/多田淳之介氏 参加者/新田、加藤、和泉、桐子、古賀、金川、山田、杉本、藤原、高岡(順不同) 見学者/1名 内 容/18日(金)公開講座のワークショップをLab.受講生が体験してみる --- 8月18日(金) Lab.タイトル/公開講座「老いと認知症と介護を演じて考えるワークショップ」 講 師/菅原直樹氏(演劇ユニットOiBokkeShi主宰) コーディネーター/多田淳之介氏 Lab.参加者/新田、加藤、桐子、古賀、金川、山田、高岡、杉本、松本、植田(順不同) 一般公募参加者/18名(男性8名、女性10名) 時間/18:30~20:30(120分) --- ワークショップ内容/ 1 多田氏によるあいさつとWS.Labの活動紹介 2 菅原氏による自己紹介、自身の活動の紹介(トークと映像) 3 菅原氏による自身の作品の紹介 4 コミュニケーションゲーム ①遊ビリテーション「将軍ゲーム」 ②シアターゲーム「いすとり鬼」 「介護者=役者」についてのレクチャー ③「Yes and ゲーム」(相手を受容する) ④「No No ゲーム(ゲーム名称不明)」(相手を否定する)   「認知症(見当識障害)」の方との関わり方 老い、衰えについてのレクチャー ⑤「仲間ゲーム(ゲーム名称不明)」(見当識障害の体験、5名のうち1名をグループで否定する・受容する) 5 菅原氏による総括 「目の前の老齢者が今ここにいることを楽しめる介護を」 6 質疑応答 --- 今回のワークショップは、「老い」という誰もが避けられないシリアスな問題がテーマでした。 が、コミカルなトークとゲームで、楽しく直感的に「介護」の本質を知ることができる、とても工夫されたプログラムでした。 ワークで「介護者」と「要介護者」の関係を「演じて」みましたが、ベースは日常の人間関係全般に応用できるコミュニケーション技術でした。 参加者は20代~60代と幅がありましたが、ゲームを通しかなり打ち解け、賑やかな時間を共有できました。 参加者のうち80%ほどが介護経験者で、「演じる」にもリアリティがありました。あ、本職か! ファシリテーター(菅原氏)は、飄々とワークショップを進行し、まったく熱くならないのですが、その捕らえどころの無さが魅力的な方でした。 菅原氏の主宰劇団「OiBokkeShi」の看板俳優おかじいの存在も秀逸で、菅原氏とのかけあいはまるで夫婦漫才のよう。 話し出すと止まらないおかじいに、菅原氏が隣でブレーキをかけるのですが、まるで遠慮がない。「おかじい、もういいから」 おかじいは残念ながら本番ワークショップには参加されなかったのですが、91歳の老人が元気に俳優として目の前にいる。 「次の公演まで生きているかなあ」 愛と毒を含む菅原氏のコメントに、「今、ここ」の貴重さを思い知るのでした。 「老い」と向き合うために、介護者は演技をしなくてはならない、時には嘘も必要。 認知症の見当識障害では「いつ、どこ、誰」に混乱が生じるそうです。 しかし、「いま・ここ」の場面を楽しむことはできる。 これは演劇(ライブ)の特性で、確かに「演劇」と「介護」の相性は良いのだなあ、と感じた2時間でした。 以上8月Lab.レポートでした。

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